大和重工株式会社

定盤の防振Vibration isolated surface plates

定盤の防振とは

防振定盤は、定盤上で発生する振動を、床に伝わりにくくしたり、逆に床からの振動を定盤に伝わりにくくするものです。
定盤に防振ユニットを組合わせて、使用環境に適した防振定盤システムを提案します。ゴム製パッドを使った簡易防振定盤から空気バネ(自動レベル調整機構付)を使った本格的な防振定盤まで、ニーズにあった様々な防振定盤を提供しています。

定盤の防振の特長

  1. 防振定盤は、エンジンや各種機械装置が発生する振動を建物に伝わりにくくする定盤です。
    逆に、建物や床からの振動を押さえ、検査や試験装置に振動を伝えにくくすることもできます。

  2. 定盤は制振性に優れた鋳鉄製で、剛性の高い箱型構造を採用し定盤の変形を押さえ固有振動数を高めています。

  3. これに、各種防振ユニットを組み合わせて、6~10HZ以上で高い防振効果が得られるように設計します。

  4. 3mx8m までは継ぎ目の無い1枚の定盤で製作することができます。
    複数の定盤をつなぎ合わせてさらに大きな面積にすることも可能です。定盤サイズ、設置レイアウトはご相談下さい。

  5. ニーズに応じて各種防振ユニットと組み合わせることが可能です。

    1.空気バネ(自動レベル調整機構付)

    • 固有振動数が低く、空気ばね特有の優れた防振効果が得られます。
    • 内圧を変えることで広い荷重範囲に対応でき、防振効果はほぼ一定です。
    • レベリングバルブにより、荷重が変わっても定盤の高さを一定に保ちます。
    • 外部からエア(MAX0.5MPa)を供給する必要があります。
    • 本格的な防振定盤としてお勧めします。

    2.ゴム製防振パッド

    • 荷重の大小にかかわらず、安定した防振効果が得られます。
    • レベル調整機構を持たないため、荷重変動に対して平面度や水平度に影響を受けます。
    • 低価格ですが防振性能は低くなります。
    • 簡便的な防振定盤としてお勧めします。
  6. 防振周波数特性:ご希望の条件により好適な特性となるように設計します。

  7. 荷重範囲:数10t まで対応可能です。

定盤の防振の製作範囲

周波数特性

定盤とバネ系の固有振動数は3~8Hz程度となるように、設計・製作します。固有振動数が低いほど、低い周波数から防振効果が発揮できます。
(理論的には固有振動数の√2倍の振動数から防振効果でが現れます。)

防振方向

鉛直方向、水平方向とも可能です。

荷重範囲

鉛直方向、水平方向とも可能です。

サイズ

定盤の高さ(180mm~400mm)+防振装置の高さ(40mm~300mm)

レイアウト

複数の定盤構成でも対応致します。L型、T型、H型など、種々な試験機レイアウトに対応できます。

主な導入先

1.自動車メーカー、自動車部品メーカー
2.建設機械/農業機械メーカー
3.各種研究機関