羽釜のご使用事例

暮らしの中で活かされる「斐伊川和紙」。
(島根県雲南市三刀屋町)

江戸時代から七代続く斐伊川和紙の職人、井谷伸次様の工房。雲南地区は古くから「紙漉きの里」として知られ「斐伊川和紙」はそのしなやかで優しい風合を今に伝えます。
和紙の材料となる楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)など植物の繊維を煮る作業では「耐久性や熱の伝導率がよい」(井谷様談)ことから鋳鉄製の大羽釜をお使いいただいています。
斐伊川和紙を使った製品には封筒、便箋はもちろん、タペストリーやロールスクリーン、クッションなどもあります。

取材協力 井谷伸次 様

大羽釜で作られる、全国ブランド「姫ひじき」。
(和歌山県東牟婁郡)

和歌山県南部の串本町姫地区では、大羽釜を使って「姫ひじき」の加工販売が行われています。
通常のひじきよりも太くてこしがあり、炊くと柔らかく粘りがでると、全国に知られる「姫ひじき」。刈り取られたひじきは天日干しのあと、羽釜で薪を使って4時間炊かれ、再度天日干しののち出荷されます。
この手間暇を惜しまない、昔ながらの製法で作られた「姫ひじき」は例年完売になるほどの人気商品です。

取材協力 姫ひじき生産組合 様  http://www.kushimoto-furusato.com/shop/himehijiki/

幻の「三岡へっつい」復元。
(福井県福井市)

「五箇条の御誓文」の起草で知られる幕末の福井藩士由利公正(三岡八郎)。彼が考案したかまど「三岡へっつい」は、その燃料効率の良さで福井県を中心に昭和初期まで使われていたようですが、現存するものが見つかっていません。
2016年2月「福井県ふるさとの日」でお披露目されました。

取材協力 福井県ブランド営業課様、福井県左官工業組合様

羽釜で炊いた国産大豆と飛騨の湧水を使った豆腐づくり(岐阜県加茂郡)

飛水食品様では、豆腐作りに羽釜が欠かせません。
「羽釜で沸かした湯には『芯』があります。寸胴鍋で沸かした湯よりも温度の持ちがよく、柔らかみもありますね」とのお言葉をいただきました。

取材協力 飛水食品有限会社 様  http://www.hisui.ne.jp/

めまぐるしい時代の変化の中でも「変わらぬ味を守り抜く」(岐阜県岐阜市)

岐阜市のの老舗和菓子専門店松花堂様では、お菓子作りに羽釜が使われています。
「小豆は焦げにくい鋳鉄羽釜で煮ています。同じ味を守るためには、材料はもちろんのこと、釜などの道具も、入手しづらくなったものもありますが、同じものを使い続けていかなければなりません。」松村社長様のお言葉には今後も伝統を守り抜いていく覚悟が感じられました。

取材協力 松花堂 様  http://www.shokadoh.com/

伝統的な能登の塩作りで使われる鋳物の釜
重要無形民俗文化財「能登の揚浜式製塩」(石川県珠洲市)

8世紀ころから能登半島で行われる「揚浜式製塩」。ここでも鋳物の釜が使われています。
「揚浜式製塩」は、塩田に海水を撒き、塩分を含んだ砂を集めて濃い海水を取り出し、
釜で焚き煮詰めて塩を採る技術。こうして採れた塩は、ミネラル分がとても豊かといわれています。

取材協力 株式会社輪島製塩 様  http://www.wajimashio.jp/